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vino con vino

高杉晋作という人

大河「龍馬伝」大好き!
先週の武市夫妻朝餉のシーンは、2回見て2回泣きました。
ドラマ史に残る名シーンでした・・(思い出し涙)
撮影裏話によると、スタッフも全員泣いてしまったそうです。
土曜日に再放送があるので、見逃したかたはぜひぜひ。


その「龍馬伝」で高杉晋作役がやっと決まりました!!

伊勢谷友介
伊勢谷友介

後半のドラマを盛り上げてくれることと、期待してます!



今、司馬遼太郎の「世に棲む日日」を読んでいます。
長州藩士・高杉晋作はこの時代、坂本龍馬と人気を二分する人物です。

頭の回転がよく、フットワークが軽く、何より運が強い。
「八月十八日の政変」や「蛤御門の変」の真っただ中には
運よく(?)投獄されていて難を逃れ、
いよいよ世の中が混乱に陥ったとき、救世主のごとく登場する。
出す案すべて奇策、しかしことごとくあたる。


「動けば雷電の如く発すれば風雨の如し」←伊藤博文が晋作を評した言葉です。



日本は外国と戦をするべきだ。
この地が焦土と化し、占領されてこそはじめて
日本人は真に団結し、独立への道をたどる。


こんな感じで、骨の髄まで過激思想家でした。
無血開城を目指した坂本龍馬とは対照的です。



○これまで(私が読んだところまで)のおもな行動。

攘夷を掲げ外国公使刺殺を計画。

計画が藩の執政にばれ、かなり説教されるが、
めげずに同志とともに英国公使館焼き討ちを行う。(説教聞いてない)

幕府の罪人として処刑された松陰の遺骨を掘り返し、白昼堂々会葬。(師弟愛・涙)

藩主の命令で江戸から連れ戻される道中、京で将軍の暗殺を計画。失敗。

やる気をなくして頭をまるめ、僧になる。(なぜだ)

山にこもっていると藩主に呼びだされ、僧はやめて武士に戻る。(藩主も藩主だ)

戦局挽回のため、農民に大小を持たせた奇兵隊の創設をする。

奇兵隊総監罷免。

また脱藩(数回脱藩している)するが藩主の温情で呼び戻される。(藩主も藩主だ)

しかし、とうとう投獄される。(そりゃそうだ)

幽閉しているところをまた引っ張りだされ、連合軍との和平交渉役に抜擢される。
和平交渉の席では外国人に「悪魔」の印象を与え、
戦で勝った外国人は、この不気味な日本人に震え上がり、提示した条件をひっこめる。


動乱の時代であったとは言え、こんなに激しく立場が変わる人もめずらしいのでは・・。
この先も無一文で船を買ったり、幕府艦隊に夜襲をかけ勝利したり、すごいですよあなた。





辞世の句:「おもしろき こともなき世を おもしろく」

享年27歳、短くも烈しい生涯を閉じる。



ドラマではどんな高杉晋作を表現するのか。演出が楽しみ!
by stellabird | 2010-05-26 22:24 | 今日のこと