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vino con vino

気になる。

戦場カメラマンの渡部陽一さんが好きだー!

TVで見ない日がないくら多忙なのに
9月には本職でアフガニスタンに行っていたそうで
現地のレポートをしておられました。

戦場の様子は生々しくて涙が出ます。
危険を顧みず、世界の現状を伝えよううとする姿勢にまた涙。




気になると言えば・・・

解放されたら思い出し、また忘れる。

やっぱり気になる。

ミャンマー民主化運動のリーダー、
アウンサンスーチーさんの自宅軟禁解除。


むかーしむかし
私はミャンマーを旅しました。

外国人が自由に出入りできなかったベトナムが
個人へのビザを発給するようになり
観光収入で急成長を始めた頃、
それに見習うようにミャンマーも
巨大リゾートホテルをぽこぽこ建築し始めました。

しかし軍事政権の元に少しだけ開いたミャンマーは
お世辞にも旅しやすい国ではなかった。
ホテルの稼働率は平均20%。
私の泊まったホテルもぽつんぽつんと明かりの灯る
開店休業状態でした。



でも一歩街にでれば
人々は幸せそうに見えました。

パゴダ(寺)にでかければ、
街の人々がなんとなく木陰に座っている。

目をきらきらさせた子供が寄ってきて
無邪気に話かけてくる。

仕事や時間に追われているわけでなく
みんな穏やかな顔をしていて
でも豊かではない証拠に痩せた人ばかり。

私のミャンマーの印象。


あの頃もスーチーさんは軟禁の真っ最中でした。


日本の報道は軍事政権批判、
スーチーさん称賛に見えますが
真実はいかに。


もしも今のミャンマーが軍事政権の元かろうじて
秩序を保っているのだとしたら

彼女の言う民主化という名前の下に
ミャンマーが急速な欧米化を進めたら

力の強い人たちだけが勝ち、
半数以上の穏やかな人々が
飢える社会になってしまうのではないかと。

あのキラキラした目の子供たちは
どうなってしまうのかと。

心配なんです。


だけど
スーチーさんが悪いわけでもない。
彼女もミャンマーの将来を必死に考えています。
そして決して折れない強さを持ち合わせている彼女の
精神力はすばらしいと思います。

ただその裏で利権を得ようとする
米英の姿が目について嫌な気持ちになる。


ミャンマーにとって必要なことは何なんだろう。



先日ミャンマーで拘束された
日本人ジャーナリストがいました。

20年ぶりの総選挙を控えたミャンマーでは
ジャーナリストは一切シャットアウト。
厳戒態勢の中、隣国から村人の変装をして忍び込んだのです。

無事解放されたのですが
なぜかフィルム、カメラはすべて返してもらえたそうです。

どんな現実がそこに写っているのか
今とても気になっています。
by stellabird | 2010-11-19 22:30 |